この記事は個人契約の家庭教師を始めた人、始める人向けです。
もし、まだ案件をゲットしていない人は、案件を探しましょう。
https://yurudream.com/2019/05/22/start-katekyo/
と聞かれることがあります。
家庭教師が初めての人にとっては授業をどのように組んだらいいのかは分かりづらいかもしれませんね。
今回は、個人契約の家庭教師をやる人向けに
- 授業の流れ
- 授業の組み立て方
について紹介していきます。
授業の流れ
簡単にはなりますが、授業の流れは次のようになります。
(送迎→)家に上がる→授業開始→授業終了→(親との会話→)家から出る(→送迎)
1回の授業の流れはこのようなになっています。
とは言っても、イメージしづらいと思うので、送迎と家に入るところの説明をします。
送迎
家庭教師は基本的には直接、家に伺い授業をします。
家が駅の近くなど利便性の高いところにあることもありますが、少し離れた住宅街にあることも少なくありません。
そのような場所で夜遅くに帰る場合には、「暗くて危ないから」という理由で送ってもらえることもあります。
送ってもらえることになれば、ありがたく送ってもらいましょう。
無理に会話をし続ける必要はありませんが、送迎の時間は、生徒なしで親と話す機会です。普段できない話をすることもあります。生徒について知りたいこと、提案したいことがある場合や、生徒の前でしづらい話をするなら、ここでしましょう!
家に上がる
家に上がるときには出迎えてもらえることがほとんどだと思います。
個人契約の家庭教師として、そのご家庭との契約がかなり長いとき以外は親も家にいます。
なので、家に上がるときは、礼儀をわきまえて入りましょう。
現状の確認
僕が授業をやるときには、最初に現状の確認します。
ここでは、
- 前回の授業の内容が理解できたかの確認
- 最近の授業や勉強の調子はどうか?
ということを確認します。
生徒の状況は前回の授業と変わっていることがあります。
学校で新しいことを習って、そこがわからないということもあれば、その日あんまりやる気がない、調子がよくないということもあります。
そのようなことを、勉強上手くいってるか?他科目も含めて何かわからないところはないか?聞きながら確認します。
この聞いた内容と、元々のテーマを合わせて生徒と一緒に今日やる内容を確認します。
ここで生徒にも授業でやる内容を伝えます。
授業で何をやるかわからないまま進めるのは、ゴールを知らずに進んでいくのと同じです。必ず伝えましょう
集中力が持たない?若干トークを挟む
会社を通した家庭教師の指導では90分であることが多いです。
しかし、個人契約の家庭教師では、時間に制限がありません。会社を通したときと同じように90分であることもありますが、120分、180分と指導が長くなることがあります。これだけ長ければ、初めから最後まで集中し続けることは難しいです。
60分に1回や、90分に1回などキリの良いところで休憩を挟むと良いと思います。
ドリンクやトイレ以外にも、趣味や学校の話をすることもあります。
実はこのトークも生徒の性格を把握する上では重要です。
だれかわからない、授業でしか話せない先生よりも、好感が持てる先生の方が生徒はやる気を出してくれます。
また、成績が停滞している際に、原因がわからないことがあります。そのようなときに意外と話した内容が答えになることがあります。
授業
個人契約の家庭教師では、どのような授業をすれば良いのでしょうか?
最初は、授業と言ってもどのように組み立てればいいか分かりませんでした。
もしかしたら家庭教師のバイトを始めたばかりの多くの人は同じ悩みを抱えているかもしれません。
あるテーマについて生徒がわからないところを解説する
その後、問題を解くわからないところを教える
同じような問題を課題をして出す
あくまでも最終的な目標は自分で解けるようにすることです。
家庭教師の授業はそれほど長くありません。学ぶことの少ない科目のみ勉強する場合や小学生では間に合うかもしれませんが、そうでない場合は復習して身につけることが前提です。
なので、インプットしてアウトプットして一度は授業で身につけて、その内容を後で復習するときに困らないように授業をしましょう。
インプットだけにしてしまえば、恐らく生徒はわかったと言いますが、授業で理解できた気になってしまうだけで、実際の問題は解けないこともあります。
インプット
授業において、勉強においてまず重要なのは理解です。
理解させるために、教えることがまずは重要です。
感覚的に、理論的にどちらものやり方で教えることでより理解しやすく、より暗記しやすくなります。
もし理解できていない場合、国語など、具体例があったほうがわかりやすい場合には、具体例を説明します。実際にどう使うの?それがイメージできないと理解しづらいと言われることは少なくないです。
一度理解できれば、そこからはアウトプットに移ります。
最終的には解けるようにすることが目標なので理解さえできれば次に進みます。
インプットで気をつけることは、長く時間を使い、解く時間が無くなることがないようにすることです
アウトプット
理解が終われば、実際に問題を解いてみます。
知識はただつけただけでは使えません。手始めに簡単な問題を解きます。この問題を解きながら、さっき理解した内容を確認します。
公式をただ覚えただけのものも、公式を使ってみて、使い方を確認します。
テーマごとにこのインプット、アウトプットという作業を繰り返します。
そうなると当然、苦手な場所や覚えづらい場所が出てきます。
そのような場所は、繰り返し問題を解き、できなかったということを記録しておきます。
復習ツール
復習ツールとして
- 付箋
- goodnotes5
を使っています。
問題を解くごとに答え合わせをして解説をします。
もし、理解ができていないものがあれば、付箋にその内容をまとめて書かせています。
こうすることで、どこを覚えられていないのか確認できます。
また、同時にiPadのノートに記入します。
生徒の多くはiPhoneのAirdropか、LINEのどちらかは使えます。なので、goodnotes でその日のまとめを作り、それを生徒に送信しています。
このノートは全ての内容をメモするわけではなく、その授業で分かりづらかったこと、複数回間違えたところを中心に記入します。
復習
授業の最後にその授業のまとめをして、どこを注意して復習するか、課題の内容を伝えます。授業中は解けたけど、時間を置いたら解けなくなるなんていうことはあるので、その授業の内容が復習できる問題を必ず用意しています。
復習の内容はメモをして、次回に確認します。
課題を解いた結果、わからないところがあれば、次回また同じように確認します。
授業終わりには日程の確認・指導の報告
授業の終わりには、日程の確認や指導の報告をすることもあります。
特に生徒が小学生の場合には親に上手く伝えられないこともあるので、ここで伝えておきましょう。
日程の確認
次回いつ来るか確認します。月末など、次の月の予定を決めていないときには、ここで計画立てをします。
計画立てについては計画編で詳しく述べます
指導の報告
会社を通す家庭教師では、指導報告書の提出を義務付けているところが多いです。
個人契約の家庭教師では、まずご家庭からそのような書類の提出を義務付けられることはありません。
しかし、家庭教師から指導を受けている生徒から、親が内容を聞くだけでは、実際の状況をあまり理解できない可能性があります。
- 今日の指導では、この程度のところまでやったので、課題をこのように出しました
- テストまでの授業数が少し足りない
などの話も普段から指導報告をしているとそのときにやりやすいです。
また、家庭教師から何も報告がなく、成績が振るわないことがあれば、家庭教師を雇う必要があるのか?という不信感を持つこともあります。
サービスを受ける人とお金を払う人が異なる家庭教師において、指導報告は必須だと思います。