医学生のしおん(@preproshio_med)です。
免疫をどう勉強したらいいかわからない。
細胞がたくさん出てくるし、イマイチどのような働きをしているのかわからない。
免疫学は多くの大学で基礎医学の科目として登場しますが、臨床と直結している部分も多くあり、臨床医学でも登場します。
医療系の基礎科目の中で、免疫学は特殊な科目です。他の解剖学、生理学、微生物学よりも知識がつながりを持っており、単純に丸暗記をしただけでは理解できないこともあります。
免疫学をマスターするためには、導入となるわかりやすい参考書で大体のイメージを掴んでから、細かい内容を暗記していく必要があります。
また、免疫学は年々新しい内容が発見されていくため、教科書/参考書の改訂の頻度が高く、内容も大幅に変わることもあります。
このような理由から、免疫学の勉強法は少し他と違っていて難しいです。
本記事では、おすすめの免疫学の勉強法とわかりやすい教科書・参考書を紹介します。
免疫学の概念を理解する
まずは、基本的な免疫反応の流れを抑えるところからです。
免疫反応には様々な細胞が関わって一連の流れを作っています。大体どのような細胞がいるのか?どのような役割を担っているのかを理解します。
これには、簡単な参考書で十分です。
ここで間違って分厚い教科書に手を出すとちょっとしんどいことになります。
そのため、軽い本で大体の内容をおさえましょう
初歩は高校生物の教科書
えっ?医療系の勉強するのになんで高校の教科書使うの?
こんな疑問を持つ人もいるかもしれません。入学時に生物をとっていた人の方が低学年では有利なことが多いと言われるほど、高校の生物の内容は、医学の基礎の内容になっています。
生物基礎の教科書はとても薄いですし、免疫分野の内容はその中でも一部なのですぐに読み終わります。
基本的な免疫反応の区分、はたらく細胞を理解しましょう。
とはいえど、絶妙に手に入れにくいと思うので、持っていない人は、メルカリや友人、Amazonで購入しましょう。
休み時間の免疫学で免疫学の流れを大体理解する
大体の内容がわかれば次は、大学の免疫学へと移りましょう。
免疫学の導入書としておすすめなのは休み時間の免疫学(第3版)です。
休み時間の免疫学は
- 適度な厚さ
- 図を用いたわかりやすい説明
- 手に持ちやすい大きさ
で多くの医学生が使っています。
免疫学の内容について、基本的な内容が一通り乗っています。
自分で、免疫反応のマップを作りながら、読んでいきましょう。
ここでは1つ1つ詳しく覚えていくのではなく、免疫学をストーリー立てて覚えられるように、流しながら読むのがポイントです。
1〜2回読み、抗原が侵入してからどの免疫細胞が働くか?を抗原ごとに言えるようになれば、大体の内容は掴めているはずです。
このように休み時間の免疫学を読めば、免疫学の総論が理解できます。
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病気がみえる 感染・免疫学
病気がみえるは
- わかりやすいイラスト
- 要点をまとめた表
で有名です。
病気がみえるは臨床医学向けの本だと思われがちですが、前半の方には基礎医学のまとめが書かれています。
この基礎医学のまとめの部分では、他の本に内容なわかりやすいカラーイラストが入っていたり、免疫細胞の特徴がまとめられていたりなどと、総論をより理解するために非常に良い本です。
前半の免疫学総論の範囲は、イラストがとにかく綺麗なので、視覚的に理解もできます。
休み時間の免疫学でわかりづらかったところを図を混ぜて復習し、それ以降の部分では、免疫に関係する病気について勉強できます。
リッピンコット
リッピンコット免疫学の本は2014年に最新版(2019年8月現在)が発売されており少し古いですが、有名な本です。
詳しい内容を勉強
リッピンコットは他の2冊と異なり、通読(通し読み)することを前提とはしていません。
- わかりづらいところ
- 詳しく知りたいところ
を調べるための本です。
休み時間の免疫学や病気がみえるは入門書としては良いのですが、さらに詳しいことが聞かれるような試験では対応ができません。
そのため、総論的な知識を入れたら、次は、リッピンコットで深めましょう。
他2冊に載っていない部分はこの本で勉強できます。
実験の内容
免疫学の試験では実習の内容が問われることがあります
実習では、実践的な内容を扱うこともあります。
これは、休み時間の免疫学・病気がみえるにはあまり載っていません。
そのため、実習の内容の勉強はリッピンコットを使いましょう。
リッピンコットの後ろの方には実習の内容が入っています。
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免疫学を勉強しよう
免疫学はストーリー立てて理解することが重要です。
高校生物学の教科書や休み時間の免疫学などで総論的な知識を入れてから、リッピンコット免疫学などで知識を深めていくことで免疫学を理解できます。