こんにちは、iPad勉強歴5年の医学生のしおん@preproshio_medです。
暗記学習で文脈の中や数値などを覚える時、その部分を赤シートで隠して暗記するというのが一般的でした。
しかし、Ankiでは簡単に穴埋めの問題を作れます。
- 長文の中でのカッコ抜き
- 項目名の数値
- 用語の暗記
など穴埋め問題は暗記学習に最適です。
本記事では、Ankiのclozeタイプのカードを使った穴埋め問題の作り方とおすすめの使い方を紹介します。
穴埋め問題(clozeタイプ)とは?
Ankiでは、clozeタイプのテンプレートを使用して、作った文章に穴埋め問題を設定することで、その部分だけを隠した問題を作成することができます。
通常の表裏のフラッシュカード(Basic)に対して、文脈の中での問題が作れます。
この問題は、穴埋め問題を作る専用のclozeタイプのノートタイプでのみ作れます。
使っているAnkiの言語によって、「穴埋め」や「cloze」と表示されます。
穴埋め用のテンプレート【iPadなどパソコン以外でも使用可能】
Ankiでは、テンプレートにカードの内容を入力します。
初期設定では表裏式のカードに合わせられているので簡単に編集しておくと良いです。
穴埋め問題の作成用のテンプレートでは、Basicのものと異なり、長い文章や箇条書きが増えがちです。
そのため、最初にテンプレートのカスタマイズをしておくことをおすすめします。
デフォルトの穴埋め用テンプレートでは、中央揃えの問題が表示されます。これを僕は、長い文章や項目の羅列にも対応できるように文字を左寄せにしています。
穴埋め問題の表示方法
穴埋め問題を作成したカードの演習方法は至ってシンプル。
入力した文章が、穴埋めで設定したところだけ[…]と表示されます。
ここが問題部分です。
タップすれば、元々入力していた文章が表示されます。
穴埋め問題の作り方
では、穴埋め問題がどのようなものかわかったところで実際に作り方をみていきましょう。ここからはAnkiで穴埋め問題の作り方を説明します。
穴埋め問題を入力しよう
clozeタイプのテンプレートに文字を入力します。
穴埋め問題にしたい場所を選択して、上部ツールバーの[…]ボタンを押すと、{{C1::選択した文字}}と入力されます。
これで穴埋め問題の作成は完了です。
文字を選択していれば[…]ボタンを押すと、選択した文字が自動で中身に入り穴埋め問題になります。しかし、選択していない場合では、そのまま入力されます。この場所に、後からその中に文字を入力することも可能です。
穴埋め作成を効率化するショートカット
パソコンやiPadでは、キーボードのショートカットキーを使えば穴埋めを作成できます。
文字を選択して以下を入力すると穴埋めを作成します。
ctrl (⌘) + shift + C
数字を切り替えて複数の穴埋め問題を作成
[…]ボタンを押すたびに、{{c1::}}、{{c2::}}、{{c3::}}…とcの後ろの数が増えながら、入力されます。
この数字はそれぞれカードの番号と対応します。このため、例えば、{{c1::}}、{{c2::}}が含まれたカードを作成すると、そのカードからは2つの問題が生成されます。
問題1では、c1を隠した問題、問題2ではc2を隠した問題が問われます。
このようなカードを作成することで、同じ文脈の中で複数の知識を問うことができます。
1枚のカードで複数箇所の穴埋めを作成
複数の穴埋めを作成し、その数字を同じにすることで複数箇所を同時に問うような問題を作ることもできます。
診断や治療の条件など、条件が複数あるような場合には、項目のみ見えるようにしておいて、数値や状態を穴埋めにする。
こんな使い方もできます。
先程のショートカットと同様に、今入っている最大の数字と同じ番号を振ることもできます。以下のショートカットで入力できます。
ctrl (⌘) + shift + alt (opt) + C
[]を押して数字を消すと空白のカードが誕生する
よく起きる問題として、空白のカードが誕生する問題があります。
などのような文字が出てきたら空白のカードが誕生した証拠です。
Ankiの穴埋めでは、カードに存在するclozeという項目をプログラムが認識して新規カードを作成します。この作成は、カードを追加するときではなく、新しく番号が追加されるときに起こります。
このため、1度clozeタイプのカードで、[…]ボタンを押す、ctrl+shift+Cを押した後に番号を変えてしまうとカードは存在するが、番号の指定がされていないカードが誕生します。
これは空白のカードの正体です。
空白のカードを生成することを避けるために、複数の箇所を問うカードを作成する際には、ctrl(⌘) + alt(opt)+shift+Cを使うことをおすすめします。
clozeタイプのカードはこんな風にも使える【事例紹介】
clozeカードを使った穴埋め作成事例を紹介します。
文章中で穴埋め問題を作成する
文章の一部だけ隠して文脈中での意味を問う問題を作る方法。
これが一般的に思いつきやすい方法かもしれません。
項目名は見て穴埋め問題を作成する
穴埋め問題の最も良い点は、知識をピンポイントに聞くことができるという点です。
これは何?と言ったopenな質問ならBasicのカードでも聞くことができるのですが、この条件に当てはまる、A,B,Cの項目は何?という聞き方はできません。
例えば、新生児の身体初見を覚えたいと思ったら、最初から覚えるべき項目を覚えるのは大変。
このように項目名のヒントを出すことで数値のみを覚えられます。
表を穴埋め問題にする
穴埋め問題は何も地のフィールドにのみ入力できるものではありません。
どこに入力した項目も置き換わるので、表の中身を問題にすることもできます。
より効率的に作るなら…Excelを利用
今までは、Ankiアプリ上で問題を作る方法を紹介しましたがこれをさらに効率化する方法を紹介します。
AnkiはExcelで作ったファイルをインポートすることができます。
Excelで項目ごとに作った後一括でカードを作成する。
その後にブラウザ機能で問題にしたいところだけ穴埋め問題にしていけば、効率的にカードが作れます。
穴埋め問題は最強
穴埋め問題は暗記学習に最適な機能です。
自分の勉強にあった方法を見つけて効率的に学習してください。
説明文や表の中を隠すような問題を作りたい。