説明文や表の中を隠すような問題を作りたい。
暗記学習で文脈の中や数値などを覚える時、その部分を赤シートで隠して暗記するというのが一般的でした。
しかし、Ankiでは簡単に穴埋めの問題を作れます。
- 長文の中でのカッコ抜き
- 項目名の数値
- 用語の暗記
など穴埋め問題は暗記学習に最適です。
本記事では、Ankiのclozeタイプのカードを使った穴埋め問題の作り方とおすすめの使い方を紹介します。
穴埋め問題(clozeタイプ)とは?
作った文章に穴埋め問題を設定することで、その部分だけを隠した問題を作成可能。
通常の表裏のフラッシュカードに対して、幅広い問題が作れるので、知識の確認に最適です。
この問題は、穴埋め問題を作る専用のclozeタイプのテンプレートでのみ作れます。
Basicのカードでは作れません
穴埋め用のテンプレート【iPadなどパソコン以外でも使用可能】
穴埋め問題自体は、テンプレートを作っていればどの端末からでも作成できます。
穴埋め問題の作成用のテンプレートでは、Basicのものと異なり、長い文章や箇条書きが増えがち。
そのため、最初にテンプレートのカスタマイズをしておくことをおすすめします。
デフォルトの穴埋め用テンプレートでは、中央揃えの問題が表示されます。これを僕は、長い文章や項目の羅列にも対応できるように文字を左寄せにしています。

穴埋め問題の表示方法
穴埋め問題を作成したカードの演習方法は至ってシンプル。
入力した文章が、穴埋めで設定したところだけ[…]と表示されます。

ここが問題部分です。
タップすれば、元々入力していた文章が表示されます。

穴埋め問題の作り方
ここからは穴埋め問題の作り方を説明します。
穴埋め問題を入力しよう
clozeタイプのテンプレートに文字を入力します。

穴埋め問題にしたい場所を選択して、上部ツールバーの[…]ボタンを押すと、{C1::選択した文字}と入力されます。

これで穴埋め問題の作成は完了です。
[…]は、文字を選択していれば、その場所が自動で中身に入り穴埋め問題になります。しかし、選択していないただの入力画面では、そのまま入力されます。なので、後からその中に文字を入力することも可能です。
コロン2つのところに入力すれば、穴埋め問題として認識可能です。
数字を切り替えて複数の穴埋め問題を作成
[…]を押すたびに、穴埋め用の項目が入力されます。
左側に出てきているC1という数字は押すたびにC2,C3…と1つずつ増加。
この数字をなんとなく適当に入れている人
そもそも1つしか穴埋めしない人
このような人たちは少し勿体ないです。
穴埋めの数字を切り替えることで複数の問題を作成することができます。
作成方法は至ってシンプル。
押す度に数字が増えていくので、問題を作りたい箇所全てに[…]で穴埋め項目を入力します。
このようにすれば数字の数だけ問題が生成されます。
1つの病気に対して、病気の鑑別症状・治療法など別々に色々なことを暗記したい時にはこのように数字を変えた穴埋め問題作成が便利です。
このようにすれば1枚のカードで複数の問題を作れるので、編集する時にもブラウザから簡単に一括で編集できます。
また、数字を同じにすることで複数の空欄を同時に作ることもできます。
診断や治療の条件など、条件が複数あるような場合には、項目のみ見えるようにしておいて、数値や状態を穴埋めにする。
こんな使い方もできます。
より効率的に作るなら…Excelを利用
今までは、Ankiアプリ上で問題を作る方法を紹介しましたがこれをさらに効率化する方法を紹介します。
AnkiはExcelで作ったファイルをインポートすることができます。
Excelで項目ごとに作った後一括でカードを作成する。
その後にブラウザ機能で問題にしたいところだけ穴埋め問題にしていけば、効率的にカードが作れます。

clozeタイプのカードはこんな風にも使える【事例紹介】
clozeカードを使った穴埋め作成事例を紹介します。
文章中で穴埋め問題を作成する
文章の一部だけ隠して文脈中での意味を問う問題を作る方法。
これが一般的に思いつきやすい方法かもしれません。
項目名は見て穴埋め問題を作成する
穴埋め問題の最も良い点は、知識をピンポイントに聞くことができるという点です。
これは何?と言ったopenな質問ならBasicのカードでも聞くことができるのですが、この条件に当てはまる、A,B,Cの項目は何?という聞き方はできません。
例えば、新生児の身体初見を覚えたいと思ったら、最初から覚えるべき項目を覚えるのは大変。
このように項目名のヒントを出すことで数値のみを覚えられます。

表を穴埋め問題にする
穴埋め問題は何も地のフィールドにのみ入力できるものではありません。
どこに入力した項目も置き換わるので、表の中身を問題にすることもできます。

穴埋め問題は最強
穴埋め問題は暗記学習に最適な機能です。
自分の勉強にあった方法を見つけて効率的に学習してください。