生活全般

これからを生きるために。医学部低学年から知っておきたい医師以外のこと

まず、初めにこの記事は医師になることを否定する記事ではありません。また、医学の知識を必要な分つけているという前提でお話しするので、留年する勢いで医学の勉強を代わりに疎かにするということは全く推奨していません。

今回の記事のタイトルで低学年から始めるとした理由。

それは、まだ医学部に良くも悪くも染まっていない。という意味です。

なので、それ以上の学年、研修医、医師であっても参考にいただけることはあるかもしれません。

 

現代を生きる上で私達医学部生は、在学中にどのようなことをすればいいのか?

初記事公開:2019年8/3→記事更新:同年12月

レールに乗った人生

大学によって差こそあれど、医学部生は一般的な大学生に比べると

  • 授業の出席
  • テスト、レポート

が厳しく、テスト期間や実習の期間においてはその他のことを一切考えられないほど追い込まれる人が多いです。

医学部のキャンパスは他学部と別のところにあることも珍しくなく、そんな生活の中で徐々に医療者や同級生など、医学に関する人だけとの交流、医学のみの勉強が生活の中心になっていきます。そんな生活を6年間過ごし、国家試験を合格し、その先に、待つ医師としての人生。

臨床医、研究医、その他の医師職 産業医

一度医師になってしまえば、給料に差こそあれど普通に生活していれば生活に困らない額をもらえ、仕事に困ることはない。

医学部生は良い意味でも悪い意味でも、しっかりとしたレールの上に乗っているのです。

 

人間関係や進級の難しさ、国家試験という壁や、留年や放校などを機に強制的にレールから外されることはありますが、基本的にはそのレールから外れることはありません。

そのため、医学以外のことを考える必要を迫られません

 

医学の勉強が大変で、医学を勉強していれば人生どうにかなるなら、考えなくても大丈夫ですね。

研修医として医師の仕事が始まれば、医学以外のことを始めることは、心理的にも時間的にも難しいかもしれません。

 

医師がぶつかる現状

今、学生である私達が実際に働き始めるのは大体5年くらい先です。

5年後といえば働き方改革で医師の残業時間が特殊な場合には1860時間まで許容されるようになりました。この1860時間は過労死ラインの2ほどの時間に当たります。

もちろんこの上限まで誰もが働くというわけではないと思いますが、一部の医師はこの程度働くことになります。過労死や長時間勤務による自殺などが社会問題となる中、医師だけはさらに勤務時間を増やす形で医療問題に対応しています。

しかし、医師が患者さんの治療にあたるために、そして医師自身のためにもまずは医師の体調を確保する必要があります。

 

医師という選択をした人は医学に興味がある、高偏差値・高収入と聞いた、医師そのものに憧れがある、研究をしたいなど様々に理由は異なると思いますが、どんなに強い想いがあったとしても、このように長時間働くということは、身体や家族を省みないことになる可能性があるのです。

元々医師の長時間労働は問題になっていました。しかし、近年医師の偏在化などにより一部の医師に負担がいく形でさらに長時間労働が問題になっています。

 

身近の例

私達が実際に医師になるときには、さらに状況は悪化しているかもしれません。

自分を守る術を身につけておかなければ、働き始めて気づけば身も心もボロボロになっているかもしれません。

 

身近な例として部活や医学部の医学以外の仕事などに悩殺されている人達を思い浮かべてみてください。

もちろんこの人達が直接長時間労働をするわけではありません。

部活の仕事では、先輩から理不尽な対応を受けたり、部活の伝統によって苦しめられたりなど、学業に支障をきたす例をチラホラ見ます。

部活は一度は入ってしまえば抜けられないこともあり、抜けるためには、先輩全員に謝りに行かせるなどという部活も存在します。

そのような体制の中で上から指示される部活の練習を試験などで断れずに試験前に勉強できないという本末転倒なことさえ起きます。

 

しおん
しおん
先輩のいうことは断りにくいよね

これが病院内でも起こりえます。

 

また、部活の幹部学年になると部活の運営をすることになります、そこまで規模の大きくない部活、活動に手間がかからない部活であればそれほど大変ではないですが、運動部の活動を中心に大体の部活では大体大変です。

現役部員の管理をしつつ、引退した先輩やOBに伺いを立て、調整をするという中間管理職のような立ち位置になります。同級生が部内に多くいれば別ですが、もし少ない場合にはさらに仕事の負担が増えます。

これはある意味で働き始めてからの予行練習となっています。

医学部生は部活に入ることが多く、一種の文化のようになっていますが、部活のメリットに対して、このように辛い一面もあることも理解しておく必要があります。

自分がやらなければ成り立たなくなるというように自己犠牲をし続けるのは得策とは言えません。

https://yurudream.com/2019/03/24/bukatuselect/

 

多様化する医師の姿

そんな長時間労働の問題とは対照的に、近年医師の姿は徐々に多様化してきています。

医学部に入っても、医師以外の職につかない人も珍しくは無くなってきました。

また、医師と一括りに言っても、臨床医、研究医以外に産業医になる人も増えてきました。

 

それ以外にも医師免許を持ちながら医師以外の職業で働く人、副業を始める人もいます。

医師免許を持ちながら医師以外の代表格といえば弁護士ですね。

今の時代は医師に限らずに副業をする人が多くいます。

副業はブロガー、デザイナーやプログラマー、イラストレーターなど幅広くあります。

研修医は副収入を伴う活動が禁止されているので、することはできませんが、学生やそれ以降の医師などは副業をおこなえます。

そのため、医師という仕事に縛られすぎずに自分のやりたいことをやるという生き方も選択できます。

 

また、不動産や、Fx、株、ふるさと納税制度といったものまで含めると多くの人が何かしらには手を伸ばしているかもしれません。

特にこれらの知識を学生時代からつけて後に働き始めてから生かすという生き方をしている人は、マネーリテラシーが高く、自由な生活を送れているように見受けられます。

 

学生のうちにやるべきこと

学生は

  • 勉強
  • 部活
  • 課外活動
  • バイト
  • 旅行
  • デート
  • 飲み会

など様々なイベントがたくさんであまり時間がないと感じるかもしれません。

しかし、1年間のトータルで考えるとどの学年であっても働き始めてから、高学年になってからよりも時間があります。

そのため、学生だからこそできる時間がかかることに挑戦してみましょう。

 

これらのことを打開する力を身につけるためには

  • 見識を広げること
  • リテラシーを身につける
  • 副業や医学以外の勉強について考えてみること

の3つが重要です。

 

見識を広げる

医師として働くためには、自分の見識を広げることが重要です。

医学部に在籍していれば他学部や他の職種の人と触れ合う機会はあまりありません。しかし、働き始めれば相対するのは、この他の職種の人達です。学生時代から全くそれらの人と接さずに働き始めてから急に接するというのは非常に難しいです。

医療者は医療者独特の考え方や価値観を持っており、それを他職種の人は持ち合わせていないために、そもそも理解できないということも起こり得ます。また、会社で医療者がほとんどいない状況になる産業医においてはいうまでもありません。

 

https://yurudream.com/2019/08/01/sangyoui/

 

また、医学部生の多くは、医学部に入るまでも少数派の経路を辿っていることが多いです。公立の中学へ行き、医学部を目指す人がほとんどいないような高校へ行った。

そのような人はどれだけいるでしょうか?

 

公立の中学は様々な家庭環境、性格の人が集まる人生において最も社会に近い形を持った学校です。もちろん地域の差はあるので、住んでいる場所によって治安の良し悪し、そして学生の勉強に対する熱意の高さは大きく変わってくることもあります。

しかしそんな状況であっても日本全体で見て圧倒的少数派である中学受験に比べれば圧倒的に多様な生徒がいます。

この機会が失われれば、多様な人と強制的に関わらせられる機会はありません。

高校は、学力に従った場所へと進学します。そのため、既にそこでは多様な人、多様な環境とは言い難い環境になっています。医学部に入った人の多くは医学部進学が多い高校の出身であることからもう既にそこで医師へなる人のコミュニティーが形成され始めていると言ってもいいかもしれません。

もちろん、それらの経路を経た人全てが、多様な環境を推し量る力に劣っている可能性があるというわけではありません。

このような状況で学生生活を送り、その後6年間医学部生活を送れば、他のコミュニティーを理解する努力をしなければ、理解する能力、理解しようと考える機会すら徐々に失っていきます。

 

見識を広げるためには、別コミュニティーを作ることが重要だと思います。村社会のような狭い世界で生き続けていれば視野は徐々に狭まっていきます。しかし、精神衛生を考えても、見識を広げるということを考えても、1つのコミュニティーのみを生活の主軸とすることはおすすめできません。

なので、低学年から大学以外の別のコミュニティーを持つことをおすすめします。

 

飲食バイト

例えば、身近な例として飲食のバイトがあります。

 

飲食のバイトでは

  1. 様々な人と関わる機会を得る
  2. ビジネスマナーなど社会を学ぶ

ことができます。

 

一生に一度でもいいから飲食バイトをすることで、見識は広がるでしょう。

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学生団体などを含めた外部団体

学生団体や外部団体などに所属することで普段関わらない人と関わることができます。

テーマや人員構成などは団体によって異なるので、興味がある団体があれば積極的に探してみましょう。

  • 医療問題について他学部の人と考える団体
  • 英語系の勉強団体
  • 企業と学生の間を取り持つ団体
  • 社会人から直接話を聞く団体

など様々あります。

 

きっと日々の生活では得られないものが得られる貴重な機会になります。

 

リテラシー・知識を身につける

リテラシー・知識を身につけることは、学生生活・そしてその後の生活において生活の質の向上に貢献するでしょう。

学生を狙った詐欺や宗教といった極端な例から、物を買うときに定員などに勧められるまま高く買ってしまうという小さな例まで、リテラシー不足で生活の質が落ちることはよくあります。

また、知識不足でいえば、近年の勉強法の改革なども含まれます。とりわけ指摘されるのがiPad勉強法です。

テクノロジーの進歩とともに、医師を目指す高偏差値の人は、皆んなが皆んな最近機器を使いこなし…なんてのは幻想です。

医学部の大学自体、そしてその生徒の生活の仕方に至るまで、最新のテクノロジーを取り込んでいるとはとてもいいがたいような状況は多々あります。これは地域差も指摘されることもあります。

田舎であればあるほど、情報は入って来づらく、それが国家試験の合格率という形で出ているという声さえあります。

 

全てに共通することは、外から情報を取り入れようとしていないことです。

とはいっても恐らくこの記事を目にしている人は、少なくとも何らかの情報を取り入れようとしているので、この点は全く問題ないでしょう。

 

騙されないようにする

世の中の上手い話は大体嘘であることが多いです。もしかしたら僕がおすすめしていることも嘘かもしれません。

なので、低学年から情報を取り込んで調べて…というクセをつけましょう。

医学部の勉強は暗記主体で、自分から+αのことを調べなくても試験にpassできるところもあります。

そのようなところでは徐々に調べるという行為すらしなくなります。なので、まずはリテラシーをつけるために自分で調べましょう。

 

知識をつける

知識をつけることの代表格として

  • 医学の勉強
  • iPad勉強

があります。

医学部の勉強は、先輩から情報が降りて来て、過去問や資料を駆使すると、先輩からの情報がかなりの部分を占めます。

近年iPadの販売と高機能化に伴って勉強の環境が激変しています。

しかし、iPadを使った学習法に関しては例外的に先輩の言うことが正しいとは限りません。QB CBTの完全オンライン化、medu4、QAの登場などによって確実に医学の勉強の環境はiPadを主体としたものに変わっています。

https://yurudream.com/2019/07/18/ipad-is-useful-tool/

 

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1つ上の先輩でさえ、状況が違い、まして2つ以上の先輩が自分の学年の時にはiPadやApple pencilといった組み合わせは勉強に頻用されていませんでした。使うか使わないかの選択肢の前に存在しなかったのです。

なので、知識をつけるときには自分で調べる必要があります。また、知識の窓口として知識が入ってそうな場所などをこまめにチェックすることが重要だと思います。

近々医学部生おすすめのリンク集を作る予定です。

 

マネーリテラシー

医師の給料は他職種に比べれば高い傾向にありますが医師はその分消費するお金の量も多いと言われます。

これはマネーリテラシーの低さが度々指摘されます。

お金がない状況にあれば、お金をやりくりする方法を考えますが、学生時代、そしてその後と節約しなくても大丈夫な程度にお金を持っていればそのようなことすら考えないかもしれません。

マネーリテラシーを身につける手っ取り早い方法として、ファイナンシャルプランナーの資格を取ることがあります。ファイナンシャルプランナーとはお金に関する様々な知識を必要とするので、生活に必要な知識を得られます。

 

他にも、

  • Fx
  • 不動産

など、近年持っているお金を増やす資産形成の方法、としてあげられます。

これらには知識とそして実際に運用してみることが重要です。

広告でもよく出て来ますが、知識はいらない、簡単に増やせる。なんてのは嘘ですよね。これらは何も考えずに簡単に手を出せば大損して終わるでしょう。

このうち不動産は流石に手を出せませんが、Fxや株は学生の時から練習ができます。知識をいれて実際にやってみる。これができるのは時間がある学生だからこそです。

もし、興味があれば学生のうちにやってみましょう。

 

副業

医師免許は安定性のある資格です。

なので、副業を始める人も多くいます。

チャレンジ可能なら新しいことにチャレンジしてみたい、その保険はある。といった状況がそうさせるのかもしれません。

副業を考えている人は、教養科目などを学んでいる低学年のうちに、それらについて調べて、始めてみることをおすすめします。

副業をやる方がいいという人は副業をやるリスクを知った上でやりましょう。

 

副業のリスク

副業とはいえど、報酬をもらうのであれば、こちらが提供するものも相応のものになります。

  • デザイナー
  • イラストレーター
  • プログラマー
  • ライター
  • ブロガー

など、そのどれもが知識や経験を必要とします。一定の水準に達するまでには時間がかかります。

もしこれらを1から目指すのであれば、それにかけている時間はバイト代は入りません。なので、もし目先の生活費の足しにしたいと考える人には向いていないでしょう。

僕と同じように金銭的に恵まれてなく、お金が必要なのであれば、まずは十分なお金を用意しましょう。奨学金もそうですが、医学部であることを利用して家庭教師をすればかなりの額を稼げるはずです。

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副業のメリット

  • お金がもらえる
  • 好きなことができる
  • 見識が広がる

実際に社会的地位を伴う安定した職業、それに加えて副業があれば、生活の柱を2本用意できます。

また、そもそもその副業のお仕事が好きという人には、お金を稼ぎながら好きなことができるというメリットがあります。

最後にまた見識です。副業は医学ではなく他職種です。なので、全く違う環境にいる人と関わることができます。

 

まとめ

医学部以外の継続的に関わるコミュニティーを作ろう

自分で調べる癖をつけ、リテラシーや知識を身につけよう

興味があることには積極的に時間を使おう

 

 

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