Ankiアプリでは、フラッシュカードの入力画面にツールバーが表示されます。
このツールバーでは、テキストの修飾、数式やコードの入力、穴埋め問題の作成などカードを高度に編集することができます。
しかし、Ankiに元々備わっているのは、最低限のツールバーのみです。本記事で紹介するアドオンを使えば、Ankiのツールバーでよりカードを編集できるようになります。
ほしかった機能を簡単に追加できるようになるので、ぜひ取り入れて欲しいアドオンです。
本記事では、ツールバーをカスタマイズするアドオン3つとその使い方について紹介します。
Mini Format Pack
まず1つ目は、Mini Format packです。
今回紹介するツールの追加のうちほとんどはこのアドオンです。
Mini Format packを入れるとツールバーに以下の機能が追加されます。
- テキストハイライト
- コード入力
- 訂正線を引く
- リスト(並べるだけ)
- リスト(番号順)
- 項目を1つ下げる
- 項目を1つ上げる
- 文字寄せ
テキストハイライトやコード入力もそうですが、Ankiのカード作成でよく使うのは、リスト・文字寄せかなと思います。
リスト
リストとは、複数の項目を並べる機能です。
ある1つのタイトルに対して、複数の項目を羅列する場合に使えます。
ただ並べるだけの機能
非弁膜症性心房細動における脳梗塞発症のリスク評価方法 CHADS2スコア
- Congestive heart failure 心不全
- Hypertension 高血圧
- Age 年齢(75歳以上)
- Diabetes Mellitus 糖尿病
- Stroke / TIA 脳卒中、TIAの既往
こんな風に序列がなく並べるようなものに用いる。
そして、これに加えて番号順に並べる機能
房室ブロック
- 心室への電気刺激の伝導が遅延する
- 刺激伝導が断続的に遮断される
- 刺激伝導が完全に遮断される
この2つをテキストを選択してワンクリックで作れます。
文字寄せ
文字寄せ機能は、選んだ部分だけ、左寄せ・中央揃え・右寄せにすることができます。
テンプレートを変えることで文字全体を変えることもできますが
- 見出しだけ中央揃えにする
- 項目の内容だけ左寄せにする
と言ったことをワンクリックでできるので便利です。
さっきの房室ブロックを、見出しだけ中央揃えすると…
房室ブロック
- 心室への電気刺激の伝導が遅延する
- 刺激伝導が断続的に遮断される
- 刺激伝導が完全に遮断される
Add hyperlink
Add hyperlinkは、フラッシュカード内に文字リンクを作れるツールがツールバーに追加されるアドオンです。
Hyperlinkとは、文字の名前のついたリンクです。上の行のAdd hyperlinkみたいなリンクです。
この文字リンク自体は、HTMLのコードを入力しても作れるのですが、作る度に毎回入力するのは結構面倒です。
Add hyperlinkを使えば、ボタン1押しでリンクのアドレスとリンクの表示名を設定できます。
また、外部のリンクだけでなく、Ankiの別のカードへのリンクも設定できます。
Ankiのカードには1枚1枚ホームページなどと同じようなアドレスが与えられます。なので、リンクにカードのアドレスを入れることで、他のカードへのリンクを簡単作成。
派生知識として参照を加えたいとき、病気の名前や検査法などを選択肢で入れるときに分かりにくいものにリンクを設定しておくような使い方ができます。
参考までに…
英単語の辞書などどのカードにも共通して入れるようなリンクを入れたい場合には、テンプレートでHTMLを編集することをおすすめします。
Add table
Add tableは、表の作成用ツールが追加されるアドオンです。
対比して覚えた方が良いものや、2つ以上の項目の対比に使えます。
表の中に穴埋めも作れるので、表問題も簡単作成可能。
ツールバーの表作成の項目から作成します。
行と列を指定して、OKをすれば表が作成できます。
表題となるような内容を入れる時には、Fixed width comlumnsとFirst row is headにチェックを入れておきましょう。
こんな感じの表が挿入されます。
Anki add-onでツールバーをカスタマイズ
Ankiのアドオンを追加することで、フラッシュカードに多様な入力ができるようになります。
ツールバーはAnkiのフラッシュカード作成の多様さに繋がるもの。
アドオンを導入して、作りたいカードを手軽に作りましょう。