近年、iPadの普及に伴って、紙のデータを電子化して持ち運ぶ人が増えています。
スキャナーを使って書類をPDFにすれば、iPadやパソコンで内容が見れます。
また、iPadには優秀なノートアプリやリーダーアプリがあるので、PDFをみたり編集したりできます。
書類の自炊についてネットで調べると
- スキャン代行業者に委託する
- スキャンアプリ、スキャナーを使って自分でやる
という2つの選択肢が出てきます。
しかし、このうちスキャン代行業者に委託できません。
これには、著作権が関わっています。
著作物を複製するのは、私的な目的のみに限定されています。
本記事では、法律的な観点も含めて述べていきます。
自炊委託業者の罠
スキャンを代行する場合には、
その原本となるものを裁断して持っていくことになります。
ここで注目するのは、
- 原本は返ってくるのか?
- データはどのようにして渡されるのか?
- OCR化はされているのか?
- エラーがある場合にどうするか?
という4点です。
原本は返ってくるのか?
高い専門書を買いました。
でも、重いし、電子版も無いし……
そうだ!電子化しよう!!
と意気込んで委託会社に行ったものの、原本が返ってこなければ困りますね。
原本が返ってくるかは業者により異なるので気をつけてください。
データはどのようにして渡されるのか?
データの渡し方は業者により異なります。
USB
CDなどで渡される場合、それを自分が使う手段に置き換える必要があります。
そのため、データの受け取り方については確認しましょう。
OCR化されるのか?
スキャナーには付属のOCR機能がつくことが多いです。
業者に委託した場合にOCR化されることが多いと思いますが、それがない場合は自分自身でやらなければならないため注意しましょう。
エラーがある場合にどうするか?
完璧なスキャンというのは存在しません。
OCR化まで含めると非常に難しい。というか無理です。
どこかで妥協することになるのですが、、
OCR化されていてもその確認は家で行うことになります。
しかし、あまりにもOCRがひどい場合は再度やり直すことになります。
その場合、業者はしてくれるのでしょうか?
スキャンは自分でしなければならないのか?
結論から先に言うとスキャンは自分でする必要があります。
それに一番大きく関わっているのは、著作権です。
スキャンとは、著作物の複製に当たります。
そのため例外的な条件でしか認められていません。
これは買ってきたCDを取り込むのと同じようなものです。
著作権法では、自分自身、家族、狭い範囲内での使用に限られています。
また、使用者が複製をする必要があります。
そのため、スキャン代行というのは、使用者が複製という点に違反しています。
実際に、業者が訴えられたケースもあります。
なので、絶対にオススメはできません。
スキャナーを買えばスキャナーの費用はかかります。
しかし、自由にスキャンできますし、法に触れることもありません。
そのため…
スキャナーを買って自分自身でスキャンを行いましょう!
これは約束です( ✌︎’ω’)✌︎