暗記ができない。苦手だ。
英単語や歴史の暗記項目、医療系の知識など、膨大な量を暗記するのはすごく大変です。また、暗記しても暗記しても覚えた側から忘れていってしまうこともあるので復習の計画を立てるのもまた大変。
気付いたら忘れていたなんてこともよくあることです。
そんな暗記学習に最適なのは、Anki。
Ankiは、反復学習して記憶を定着させるようなアプリです。
本記事では、Ankiを使う暗記学習のメリットについて紹介します。
SRSで効率よく復習
Ankiは、SRS(spaced repetition system)を採用しています。
間隔反復システムという意味です。
暗記学習は1度や2度だけじゃ到底覚えられません。そのため、間隔を伸ばしながら何度も学習しよう。というのがこのSRSです。
繰り返し学習することで短期記憶を長期記憶へと変えていくことができます。
SRSの間隔は、エビングハウスの忘却曲線に基づいています。
エビングハウスの忘却曲線とは、心理学者により提唱された忘却曲線のことです。
1度暗記学習を行なって、その後2回目の復習をするまでの時間が長くなればなるほど2度目の学習時間に時間がかかります。
この復習に取り組むまでの時間と学習時間を表したものが絵ビングハウスの忘却曲線です。
つまり、復習効率を表します。
AnkiのSRSでは、復習効率の良いくらいの時間を提案しながら、その間隔を徐々に伸ばしていくことで、暗記を定着させます。
自分で復習予定を決める必要がない
効率の良いタイミングで復習できる
場所で覚えない。分散型学習で確実な知識をつける
暗記学習をするときにありがちなのが、場所とリンクさせて覚えてしまうというもの。
まとめノートを作って、それを繰り返しみていると出てくる順番やノートの場所で何となく答えがわかってしまいます。
場所で覚えてしまうと、試験や入試、実際に知識を使うときに全く使えない恐れがあります。
それもそのはず……知識はいつもその順番で出てくるとは限らず、バラバラにでてくるものだからです。
では、場所で覚えない。確実な知識をつけるにはどうしたら良いのか?
その答えが分散型学習です。
分散型学習は、Ankiなどのフラッシュカードアプリで、問題が登録した順とは違う、毎度バラバラになって出題される形式のことです。
このため、場所で覚えることなく確実な知識をつけることができます。
五感をフルに使う自由自在の暗記方法
上2つだけでも十分Ankiを使うメリットはありますが、最後に1つ。
ただの文字だけでは暗記しづらいようなことも、Ankiの機能を使えば効率的に学習できます。
- 画像で視覚的に暗記
- 音声で聴覚的に暗記
- 穴埋めで情報を一部分だけ暗記
など、多彩なカードが作れます。
画像で暗記
最もおすすめするのが視覚的な暗記。
言葉で表すだけではわかりづらいようなことも視覚的に暗記することで画像記憶としてインプットされます。
「何を表しているのか」をイメージしやすいので、ただのテキストだけよりも効率的です。
また、Ankiでは参照として画像を載せる機能だけではなく、アドオンを使って画像そのものの一部を隠して問題にすることもできます。
アドオンとはAnkiの拡張機能のことで、デスクトップ版のAnkiアプリにダウンロードして使うことができます。
穴埋めで暗記
これは何?
これは◯だよ
この程度の問題を作って覚えるのであれば、通常のBasicのフラッシュカードで十分対応可能です。
しかし、長い文章の中で一部分だけ覚えたい場合や、検査数値など項目の詳細なデータを覚えたい場合には不向きです。
そのような暗記をしたい場合には、Ankiの穴埋め問題が活躍します。穴埋め問題は、最初にカードを作って、そこに穴埋めをセットすることで、一部分だけ隠したカードが作成できます。
覚えるべきところだけを絞って覚えることができ、また、それ以外の部分は見ることができるので周囲との関係や項目などを自由に入力可能です。
この穴埋め問題は、clozeタイプのカードを使うことで簡単に作れます。
音声で暗記
外国語を勉強するときには、リスニングの勉強が欠かせません。
Ankiには音声のインポート機能や再生機能がついています。そのため、単語の暗記の際には、音声もつけることで聴覚的に記憶することもできます。