- 中学までの義務教育。
- 高校での勉強。
- 大学での基礎教養。
このうちのどれでも習わない。しかし、社会人になったら必要になるという知識は多々あります。
大学まで行っても習わず、それにも関わらず社会で必要となる知識は自分自身で学生の間につけることが好ましいと思います。
では、どんな知識が必要になるのか。学生の間は時間があるので自分が主に学んでいるものと別の勉強をしようと思う人は多いかもしれません。しかし、実際に必要なことを学べている人は少ないように感じます。
そこで今回の記事では、学生のうちにつけるべき社会人になってから必要となる知識とそのおすすめの取得方法について紹介します。
社会人としての知識と学生として学ぶ知識
学生の間に必要となる知識と、社会に出てから必要になる知識がよく比較されます。
学生の方が多い、社会人の方が多い。賛否両論分かれる議論をよく見かけますが、僕個人としては性質が違うだけだと思っています。
社会に一度出て受験をして大学に入っても、専門的なことはわからないし、逆に大学でどれだけ専門的なことを勉強していても社会一般の教養が全くないこともあります。
大学生→社会人という流れが一般的なので、後者の方がどうしても目立ってしまいます。大学までそこそこ勉強ができても社会人になった途端…ということも起こりえます。
僕は、大きく分けてつけるべき知識は
- 免疫学・感染症
- お金
- 法律
- 統計
の4種類があると思っています。このどれもが生きていく上で知っておくべき知識です。
以下では、項目ごとに説明していきます。
免疫学・感染症に関する知識
まずは、免疫・感染症に関する知識です。
昨今話題になっているワクチンの問題や感染症の問題。これは大体の場合は、たくさんの情報が出回ります。
免疫学や感染症学に対する知識をつけていれば、これらに対する膨大な情報やデマが回ってきたときにも落ち着いて対処できます。
免疫学
免疫学とは体内の防御機構に関する内容です。
主に知っておいた方がいいことは以下の3つ。
- 免疫とはどういうものか
- アレルギーとはどういう機序で起こるのか
- 免疫が低下したらどうなるのか
休み時間の免疫学
免疫学を学ぶのにおすすめなのは、休み時間の免疫学です。軽くよめば免疫学の基礎を学ぶことができます。
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感染症学
感染症学は何かが体内に入ることで病気が起こる。これら全てに対する学問です。
感染症学で知っておいた方がいいことは以下の3つ。
- 細菌とウイルスの違い
- 感染経路
- ワクチンの仕組み
ヒトに感染するのは、細菌・ウイルス・寄生虫の3つがあります。日本で生きている以上ほとんど寄生虫はあまり問題となりません。そのため、まずは細菌とウイルスの違いを抑えましょう。
また、病気によって感染経路が違います。感染経路によって予防策も異なります。
最後にワクチン。ワクチンとは体内に感染源の情報を取り込んで免疫記憶を作るものです。
ワクチンは基本的に罹ったら困る病気に対して作られます。近年、HPVV(子宮頸癌ワクチン)、麻疹・風疹ワクチンなどと打っていないことが社会問題となっています。病気に病気になる前に打つ必要がある。もし罹ったらどうなるのか?
このような知識は感染症学でつけられます。ワクチンの有無と有効な期間、目的を理解できれば大丈夫です。
微生物学 入門
微生物学という名前ですが、大体の感染症についての内容がわかりやすく載っています。
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お金に関する知識
保険やお金の運用、節税など社会に出てから必要となるお金の知識は多いです。
FP(ファイナンシャルプランナー)
ファイナンシャルプランナーは日常生活全般で使うお金に関する知識です。
ライフプランニング、保険、金融商品(株式、債券など)、税金、不動産、相続といった生きていく上で必要となるお金の知識を一通り学ぶことができます。
ファイナンシャルプランナー自体は資格ですが、別に資格を取る必要はありません。しかし、資格を取るのであれば、3級から順にとっていきましょう。
3級をとっていない状態で2級を受験することはできません。
3級と2級の違いは知識量の多さ・深さです。そのため、最初の勉強は3級の参考書で総論的な知識を入れることをおすすめします。
もし、初めから深い知識をつけたいのであれば2級を買いましょう。
FPの教科書
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法律に関する知識
日本は法治国家です。法律は知らなかったではすみませんし、法律を知らないことで損をすることもあります。
しかし、学校の教育ではほとんど法律について触れませんし社会人の中には労働法を全く知らない人もいます。
学生のうちに軽く法律に触ってみましょう。(違反はダメです。知識を吸収する方です。)
民法
民法は、他の法律に比べて。なので、法律全体を学ぶことが難しい人でも民法だけは学びましょう。
しかし、法律を学ぶといっても六法の民法の部分を覚えていく…とかそういうわけではありません。民法の中でも生活で関わってくるもの、それほど重要でないものがあります。
そのため、入門書を一冊読むだけである程度の知識はつけられます。
伊藤真の民法入門
法律の初学者向けの優しい本です。法律の本は難しいものが多いですが、これは別です。例を用いながら法律の説明をしているので、必要なところだけわかりやすく学ぶことができます。
統計に関する知識
統計?別に学者にならないし、研究もしないから要らないよ…
これだけは必要ない知識でしょ。と思う人もいるかもしれません。
しかし、ここでしているのは統計のプロになれという話ではありません。自分に入ってきた情報が正しいのかどうか判断する。そのために統計学は統計を主に使わない人にとっても重要な学問です。
統計学の到達点は、その情報が正しいか判断できる根拠を得るということです。そもそも正しいとは、どうやって判断しているのか?
正しいという答え≠実際に正しい
コロナで話題となっている偽陽性、偽陰性の話もこれと同じです。実際に感染していることと、検査で感染していることは違います。検査は100%正確に反映できるわけではないので、常に偽陰性のことを考える必要があります。
この辺りの話は少し統計学をやっていないとどうしても頭に入りにくいものです。
また、マーケティングや趣味嗜好の分析にも統計学は使われています。テレビでよく出てくるような移り変わりの図などもいい例です。
統計学で注目すべきは
- 母集団
- 年度や場所によって対象の性質が変わっていないか
- ランダムサンプリングされているか
- 誤差は計算されているか
少しあげただけでもいくつかの要素があります。
そのため、上であげた教養よりも身につけるまでの時間はかかります。しかし情報の真偽を確かめる上で重要な科目です。
統計学入門
入門者向けのわかりやすい本…ではなく統計学をしっかりと学びたい人向けの本です。
統計学入門は最強の学問である
統計学が日常でどう使われているかを示した本です。何種類かあるので、基本編を読んでから他を読むと良いと思います。